Handcrafted jewellery
スカーレットヨハンソンはどこへ。
映画CHEF

音楽と旅、美味しい食事、父と息子。
そして、それぞれの挟持。
色んなシーンが心地よく突き刺さった。

深いメッセージも感じたけれど、ここは軽やかに受け止めて、
これからの制作で立ち止まりそうなとき、
行っちゃえ!って、気持ち真ん中に戻してくれるであろう物語だった。

スクリーンをクレジットの最後まで堪能した後は、
もちろん美味しいもの食べたくなって、久々のお店へ。
会場で会った知り合い家族もいて、みんな考える事一緒だねーって。
ゴルゴンゾーラのペンネが美味しかった。

試作を重ねるスプーン、だいぶ手応え出て来た。
薬味、マドラー、シチューにスープ、大きいの小さいの。
CHEFで脇を固めた素敵キャスト達の様に、
美味しい彩りの一部になりますように。











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冬の灯り
今年の夏至はそんなに切なくならず過ごせた。
あんまり夏っぽくなかったからかな。
夏生まれは夏が好き、冬生まれは冬が好きって聞いた事あるけど、
それで例年の感覚なのかも。

冬至の日を越えるのが待ち遠しくはあるけれど、
その日まで、刻々と早くなる宵も楽しめたらいいな。

新しい生活がスタートしたお家へ、新作ランプのお届け。
静かにそこに佇んで、心地よいあかりを灯せますように。

アトリエも、陽が沈むと寒い。
もうちょっとしたら、夜の制作はストーブ始めかな。











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時がたって。
昨夜ふと思い立ち、丁寧に音を聴ける場所へ行きたくて、

久々に夜時計のてっぺんをまたぐ。


去年の10月のある朝、突然いなくなった友人。

お酒と音楽が大好きだった。


さっきまで、あの日から1年が経った事への想いと、

友人の結婚指環の制作と、妻となった彼女の元にそれらが届くまでを、

これからの糧にしようとここへつらつらと綴っていた。

気づいたら長い時間が経っていて、びっくりしてちょっとよそ見して、

画面を見ると文章がない、枠の中真っ白。


「おいのロックンロールショーはそがん簡単なもんじゃなかばい!」

そう言われてる気がした。それもそうだ。なので、ほんのちょっとだけ。


そんな彼が選んだ、真の強さをもった素敵な彼女と、

彼が旅立った数日後に産まれた新しい命。

彼の名前を一文字とった、きれいな名前をもらった女の子。

そっちから、いつものあのくしゃくしゃの笑顔で、彼女と娘見守ってね。


それと「あのね、結婚指環ば作りたかっちゃん。」って、

色んな想いを込めて託してくれた事、すごく嬉しかったよ。

ありがとう。


















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思想

 細かな刺子が好きで、
 気づけばいろんなアイテムが揃っているけど、

 Woky shotenのそれは、
 何度も何度も探しては悩んで、
 結局持っているのは、雑誌と本の中でだけ。
 いつか現物を手にする事があるのかな。


 最近、PUNKってなんだっけ?
 と、懐かしいやらドキドキするやらの気持ちがあって、
 彼女の言葉を思い出した。


 「PUNKってわかりやすく表面に顕れている
 ポーズのことを指すのではなくて、
 普段、何食わぬ顔をして常識的なふるまいで
 社会生活を送っている方にもある矜持のようなもの、
 これだけは誰にも屈せずに守り通さなくてはならない
 というものなのではないかと。」/沖潤子


 私の表現はどうありたいのか。
 最近開いてなかった扉があいた、しばらくここに籠りそう。
 







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私のヒーロー
 近所のおじいちゃんがなくなった。
 92,3歳だったそう。

 うちは山の中で、周りは山と田んぼだらけ。
 すっかり大人になってから移り住んで、10年ちょっと。

 いつもの見慣れた景色の中に、気づくと見惚れるような石垣が出来る。
 これ、誰が作っているんだろう。
 ある日、おじいちゃんが作っている姿を見つけた。
 もくもくと、朝から夕方まで、一日中積み上げて行く。
 大きく曲がった腰をもつ細い身体で、どこからそんな力がわくんだろう。
 ほんの2,3年程前まで、石垣を作り、栗や桜の木を植え、
 今年もおじいちゃんの栗の木が大きくなったなーと、数日前に眺めた。

 散歩に出てばったり会うと、にこにこ笑って「誰かね?」って。
 毎度のやりとりも、数年経つうちにやっと覚えてくれたようで、
 挨拶程度の会話だったけど、おじいちゃんに会った日は、「当たり」の散歩だった。

 おじいちゃんが作ってくれた石垣と、植えてくれた木々達は、これからもここにある。
 この深い緑に囲まれた町を、ずっと守ってくれます様に。









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流儀
先日、滑り込みで吉岡徳仁展へ。

冷気まで立ちこめているような錯覚をした、トルネードの空間。
白の潔さとかっこ良さを、改めて想う。
紙の椅子Honey-pop、触りたいけどぐっとガマン。
38分の映像で見た、数々の作品にも魅せられる。

翌朝、情熱大陸とプロフェッショナルを一気見。
「気持ちをデザインする」
ふーむ。シンプルでとても深い流儀。
「ギリギリまでジタバタする」
これはしょっちゅうやるけれど、でも、意味が違うんだな。

小さな町の小さな小屋で作る装飾品だって、
そうだ、私もそうありたい。

久しぶりに背中を押してもらえた出来事。



 bijou:BRASS,K14GF,DIAMOND 








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ここ最近の事。
先週から沢山の人に会う。

お声がかからなければ、
どれだけでも自宅にいれる私はもういっぱいいっぱい。
連日朝から夜まで予定の埋まった手帳に、
大丈夫だろうかと心配しつつの前半。
ピークの半分をすぎてみると、だいぶ身体が慣れてきたような。
動いてみれば出来るもんだと、嬉しくもあり、
それぞれ、いい時間をすごせたんだなと充実感もあり。

友人が間もなく出産。
出会った頃は、元気な色を着こなす彼女だったけど、
いつの間にかこんな色も似合う様になってて、ハッとする。
気づけば、ここ最近は彼女たる輪郭がはっきりしてきていて、
ヌーディーカラーはそんな大人の特権なのかも。
お母さんになって、更にパワフルになるんだろうな。
彼女の新しい人生に乾杯!

週末は、えいっと新しい扉を開く友人のお手伝い。
天気頼むよ。


















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1年のはじまり
沢山のお久しぶりといつもの顔で賑わい、
1年に1度、大切な時間を向けてもらう事への想いが、
心に広がった3日間。
ありがとうございました。

展示会が終わり1週間、ほっとしてゆっくりした時間。
朝のストレッチをじっくり、読みたかった本を読む。
桁が計算出来ないくらいのダイヤモンドをこれでもかというくらい見て、
美味しいものをいただき、友人らとの四方山話。
アトリエにこもった日々から、日常のバランスを整える。

そしてまた、1年後の紫陽花の季節に向かう。












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水星と11年
つべこべ考えずにとにかく10年、何があっても続ける。
そこだけはぶれずにやって来た。

三重からやってきた風邪をいただき、なかなか治らず、
本日は指を負傷。痛くて涙出て、びっくり。

パソコンもなんだか調子悪い。

前に聞いたことがある。
そんな時は、水星が逆行しているのだとか。
地球から見て、水星が逆行している様に見える期間だそう。
きっとその期間なんだなー
丁寧にすごしなさいって事なのだろう。
今度そんなのに詳しい友に聞いてみよ。

そんな11年目の夏。
色んな意味で初心を想う事ちらほら。

新たな気持ちで、20年を誓う。

明日から3日間、良い時が流れます様に。
水星頼みますよ。

























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装飾品。
久しぶりに塗ったマニキュアがはげると、
あーこれが選んだ道だもんね。と、言い聞かせる。
作る時間が増えると、指先はボロボロ。
でも、これでいいのだ。

ネックレスにイヤリングに指環にブローチに、
アクセサリーって、身につけるものの中で、
もっともいらないものなのかもしれない。
でも、それがあると、背筋が伸びるような気持ちになったり、
お守りであったり、大事な約束だったり、正装の役割も、ある。

アクセサリーよりもっといらないものかもしれない、インテリア。
でも、生活の源となる基地は、心地よい空間にしたい。
長い時間を過ごす場所なら、尚更。

不景気だとか商売はきびしいだとか、そんな話を耳にすると、
生活に必要かと言えばそうではないジャンルだしなーと頭をよぎるが、
古代から大切にされて来た2つの装飾品を想い、
気持ちを新たにする。

立体をあちこちから組んで、裸電球を装飾していく。
手探りではあるけれど、少しずつ、進みたい方向が見えてきた。

夢中で作った後、ボロボロになった爪がちょっとだけ愛おしい。

いらないかもしれないけれど、大事なもの。

それでいいのだ。






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